長い休みに入り、お出かけにも飽きてしまったら、家族で映画観賞はいかがですか？
家族で映画を観るなら、大人も子どもも楽しめないと意味がありません。
子どもが意味がわからないようなシリアスすぎる映画やセクシーシーンのある映画もダメだし、怖すぎる映画、子供だましみたいな映画もノーサンキューですね。
年１００本以上の映画を観る筆者が、ぜひ家族で観て欲しいおすすめのファミリーをご紹介します。
グーニーズ
怖さレベル★★☆☆☆ 推奨年齢 ５歳以上
伝説の海賊が遺した財宝を探す子どもたちの冒険ストーリー。
この映画は、海賊の財宝というファンタジーの中に、現実の悪者一家「フラッテリー一家」が絡むところが、ストーリーに広がりを与えています。子どもはもちろん、大人も観ていてハラハラどきどきさせてくれることでしょう。
仲間との友情や、助け合うことの大切さがストーリーの軸になっています。
出演のコリー・フェルドマンは、この後紹介する映画『スタンドバイミー』にも出演しています。
スタンドバイミー
怖さレベル★★★☆☆ 推奨年齢 ８歳以上
1986年のアメリカ映画。原作はスティーヴン・キング。
監督はロヴ・ライナー。出演は、ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス。コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファ・サザーランド。
1950年代末のオレゴン州の小さな貧しい町が舞台。4人の少年が好奇心から、汽車にはねられて死んで野ざらしになっている少年の死体を線路づたいに30キロ歩いて探す旅に出るという物語。
途中、喧嘩をしたり、年上の不良グループに絡まれたり、汽車にはねられそうになったりといろんな問題が起こるが、４人の友情と勇気で乗り越えます。
ラスト、大人は少しノスタルジックな気持ちになるかもしれません。
依頼人
怖さレベル★★★☆☆ 推奨年齢 ８歳以上
犯罪に関する証拠を聞いてしまった少年と、夫から裏切られて我が子を奪われた女性弁護士が中心の物語です。貧しい境遇の少年から、自分を守ってほしいと依頼を受けた女性弁護士は、ずる賢い検事と犯罪組織から少年を守ろうと奮闘します。
２人は、年齢や境遇を越えて、不思議な友情で結ばれます。
この映画は、ファンタジックな要素はゼロの、サスペンス映画です。それでも、大人だけでなく子どもにも観てほしいと思うのは、少年自身が犯罪組織や理不尽な大人と戦おうと頑張る姿が、きっと子どもの心に刺さると思うからです。
物語冒頭から最後までハラハラが続きますが、途中、少年がワルイ大人にやり返すシーンではスカッとして笑えます。
アダムス・ファミリー
怖さレベル★★☆☆☆ 推奨年齢７歳以上
浮世離れしたアダムス一家が、トラブルに巻き込まれながらも、家族が結束して解決していく物語です。
ジャンル的には、間違いなくホラーコメディです。ストーリー全体に独特なゴシック感が漂います。いわゆる善人はひとりも登場しませんが、全体に平和な雰囲気の作品です。
大人は怖いと感じないでしょうが、ブラックジョークの理解できない子どもさんは怖いと感じるかもしれません。
ネバー・エンディングストーリー
怖さレベル★☆☆☆☆ 推奨年齢 ６歳以上
いじめられっ子のバスチアンは、母親を亡くし父親と二人きりの暮らしをしている。ある日、書店で『ネバーエンディングストーリー』と書かれた不思議な本に出会い、本の中の主人公アトレイユと共に冒険をするというストーリー。
ファンタジー映画ではありますが、いじめられっ子のバスチアンが成長していく姿に、共感する子どもさんも多いのではないでしょうか。
主題歌の『The NeverEnding Story』(Limahl＆Beth Anderson)は映画の公開当時大ヒットしました。
スリーピー・ホロウ
怖さレベル★★★★★ 推奨年齢 １０歳以上
舞台は1799年。1799年といえば、まだリンカーン大統領も生まれていない時代。女性も窮屈なドレスを身にまとっていたような時代です。
NY郊外の村で、首のない幽霊騎士が殺人を起こしているという噂を聞いて、NY市警察から派遣された捜査官が謎を解くというストーリーです。
この捜査官をジョニー・デップが演じていますが、少しおっちょこちょいで頼りないところもあり、コミカルなシーンも随所にあります。
ですが、この映画。大人でもけっこう怖いです。
ジャンル的には、ホラーファンタジーだと言えますが、首無し騎士の登場シーンは大人でも、ヒエエエとなります。
ですが、結末はハッピーエンドですし、作品に漂う独特な世界観や脚本も衣装も演じる俳優陣も素晴らしいので、観る価値はあると思います。
永遠に美しく
怖さレベル★★☆☆☆ 推奨年齢 ８歳以上
落ち目のかつての人気女優マデリンと、旧知の友人であるヘレンは、若い頃から男性を巡っての因縁があった。ヘレンは、婚約者である有名な整形外科医アーネストをマデリンに紹介するが、見事にアーネストはマデリンに略奪されてしまう。
ヘレンは婚約者を略奪されたことで精神を病んでしまうが、不老不死の秘薬を手に入れたことからマデリンへの復讐を開始する・・・というストーリーです。
なんだかすごくドロドロした内容のようですが、そんなことはなく全体的にカラッとした明るい映画です。
首がグニャっと曲がったり、体の真ん中に大きな穴が開いたりするシーンはありますが、うわっと驚きはするものの気持ち悪さは感じません。
子どもさんは、それらのシーンを若干怖がるかもしれませんが、怖さよりもコメディ要素の強い作品となっています。
ハムナプトラ/失われた砂漠の都
怖さレベル★★★☆☆ 推奨年齢 ７歳以上
舞台は1923年のエジプト。古代エジプトからよみがえった大神官イムホテップが、自ら命を絶ちミイラにされたかつての恋人アナクスナムンを生き返らせようと、次々に人の生気を吸いまくり殺していく。
外国人部隊に所属していたリック・オコーネルと、博物館の学芸員エヴリンが力を合わせてイムホテップを倒す冒険ストーリー。
ジャンル的にはアクションファンタジーですが、よみがえるミイラの見た目の恐ろしさが子どもにはちょうど良い怖さだと思います。
幽幻道士（キョンシーズ）
怖さレベル★★★☆☆ 推奨年齢７歳以上
1986年の台湾映画です。出演はキン・トー、リュー・ツーイーなど
舞台は清朝末期の中国。大道芸人の親方と孤児４人組が、野宿をしていた森の中で、キョンシー隊と出会うところからお話は始まります。
キョンシーとは、死んだ人間の額にお札を付けて、生きている人間のように動かすこと。
そのキョンシーを自在に動かすのが道士です。
この映画の面白さは、キョンシーの怖さと、台湾映画ならではのアクションです。キョンシーに見つからないように、子どもたちが息を止めるシーンは、思わずこちらも息を止めてしまいます。
コララインとボタンの魔女
怖さレベル★★★☆☆ 推奨年齢 ６歳以上
こちらのアニメ。アニメだからといって侮るなかれ。独特な世界観のホラーファンタジーが大人をも魅了する作品です。
大人の身勝手と子どもの身勝手のどちらも感じてしまう、ストップモーションアニメの中でもよくできた映画です。
映画を観ている子どもが主人公のコララインに感情移入したら、もっと、怖さとスリルを味わうことでしょう。
まとめ
子どもも大人も楽しめる映画を１０作ご紹介しました。
- グーニーズ
- スタンドバイミー
- 依頼人
- アダムス・ファミリー
- ネバー・エンディングストーリー
- スリーピー・ホロウ
- 永遠に美しく
- ハムナプトラ
- 幽玄道士（キョンシーズ）
- コララインとボタンの魔女
怖さレベル★と推奨年齢を表記していますが、あくまで筆者の子どもの感じ方です。怖がりな子どもさんもいらっしゃると思いますので、そこは大人の方が見極めてあげてください。
ご紹介した映画は、ネバ―エンディングストーリー以外、すべて動画配信サイトU-NEXTで観ることができます。
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